4070ti superと5070tiの比較で迷っていませんか?
新しい5070ti、通称5070ti スーパーが登場し、4070ti SUPER 5070のどちらを選ぶべきか悩ましいところです。
4070Ti superはハイエンドですか?という疑問や、5070Ti 4070Ti 比較、さらにはRTX 4070 TIとRTX 4070 SUPERは何が違うの?といった4070Ti SUPER 4070 SUPERの差も気になります。
また、旧世代の5070ti 3080 比較や、4070ti super 同等の性能を持つモデルも知りたいでしょう。
性能面では5080 4070ti SUPERの差や、ライバルとなる4070ti SUPER 9070XTとの比較も重要です。
4070Ti Superと5070Tiの消費電力は?という疑問や、4070Ti SUPER 5060Tiからのアップグレード価値、4070Ti SUPER BTOパソコンの購入タイミングなど、あらゆる角度から情報をまとめました。

この記事で、あなたの疑問を解消します。
- 両モデルの正確なスペックとアーキテクチャの違い
- WQHDから4K解像度までの詳細なゲームパフォーマンス比較
- 消費電力(TDP)とワットパフォーマンス、推奨電源
- BTOパソコンの選び方と新旧モデルの価格動向
本記事の内容
4070ti super 比較 5070tiの基本スペック
- 4070Ti superはハイエンドですか?
- 5070Tiと4070Tiのスペック差
- 4070Ti SUPERと4070 SUPERとの違い
- 4070ti superと同等のモデルは?
4070Ti superはハイエンドですか?
結論から申し上げますと、NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPERは「アッパーハイエンド」のグラフィックボードとして明確に位置づけられます。
理由としては、現在の主流であるWQHD(2560x1440)解像度において、ほとんどのゲームで高リフレッシュレートモニター(144Hz以上)を活かしきる非常に高いフレームレートを維持できるためです。さらに、VRAMを16GB搭載していることにより、負荷の高い4K(3840x2160)解像度でのゲームプレイも十分に視野に入る実力を持っています。
データベースの情報によれば、RTX 4070 Ti SUPERは、前世代の最上位モデルであったRTX 3090に匹敵、あるいはゲームタイトルによってはそれを上回るパフォーマンスを発揮する場面も少なくありません。アーキテクチャの進化とDLSS 3(フレーム生成)技術の恩恵が大きく出ています。
補足: ハイエンドの中での立ち位置
ただし、NVIDIAのラインナップにはRTX 4080 SUPERやRTX 4090 D、そして新世代のRTX 5080やRTX 5090といった、さらに上位の「フラッグシップモデル」(最上位機種)が存在します。
このため、RTX 4070 Ti SUPERは、「最上位ではないものの、ハイエンド帯の中で非常に高い性能とコストパフォーマンスを両立させたモデル」と理解するのが最も正確です。
5070Tiと4070Tiのスペック差
RTX 5070 Tiは、RTX 4070 Ti SUPERからアーキテクチャとメモリ性能という2つの点で大幅な進化を遂げています。
最も大きな違いは、RTX 5070 Tiが新世代の「Blackwell」アーキテクチャ(GB203コア)を採用している点です。これにより、CUDAコア数が8,448基から8,960基へ約6%増加し、処理効率そのものが向上しています。さらに、VRAM(ビデオメモリ)は同じ16GBですが、RTX 5070 Tiは超高速な「GDDR7」メモリを搭載しているのに対し、RTX 4070 Ti SUPERは「GDDR6X」です。
このメモリ規格の違いが、性能に非常に大きな影響を与えています。具体的なスペックの差を以下の表にまとめました。
| 項目 | GeForce RTX 5070 Ti | GeForce RTX 4070 Ti SUPER |
|---|---|---|
| アーキテクチャ | Blackwell (GB203) | Ada Lovelace (AD103) |
| CUDAコア数 | 8,960基 | 8,448基 |
| ブーストクロック | 2.45 GHz | 2.61 GHz |
| VRAM容量 | 16GB | 16GB |
| VRAM規格 | GDDR7 | GDDR6X |
| メモリバス幅 | 256-bit | 256-bit |
| メモリ帯域幅 | 896.0 GB/s | 672.3 GB/s |
| 消費電力 (TDP) | 300 W | 285 W |
| インターフェース | PCIe 5.0 | PCIe 4.0 |
ブーストクロックは4070 Ti SUPERの方が高い数値ですが、総合性能ではRTX 5070 Tiが上回ります。
特に注目すべきはメモリ帯域幅です。VRAM容量は同じ16GBですが、データを転送する速度がRTX 5070 Tiの方が約33%も高速になっています。これが、特に4Kのような高解像度や、高負荷のテクスチャを多用するゲームにおいて、フレームレートの維持に大きく貢献します。
4070Ti SUPERと4070 SUPERとの違い
RTX 4070 Ti SUPERとRTX 4070 SUPERは、名前が似ていますが性能と仕様には明確な差があり、ターゲット層が異なります。主な違いは、搭載しているGPUコアとVRAM容量です。
RTX 4070 Ti SUPERは、RTX 4070 SUPERよりも上位のGPUコア(AD103)を使用しており、CUDAコア数が8,448基と、RTX 4070 SUPERの7,168基に比べて約18%多くなっています。
さらに決定的な違いがVRAMです。RTX 4070 SUPERが12GB (192-bit)であるのに対し、RTX 4070 Ti SUPERは16GB (256-bit)を搭載しています。
VRAM 16GB (256-bit)のメリット
VRAM容量とバス幅の差は、WQHD解像度での高設定プレイはもちろん、特に4K解像度でのゲーミングで大きなアドバンテージとなります。また、Stable DiffusionなどのAI画像生成や、4K・8K動画編集といったクリエイティブ作業では、VRAM容量がボトルネックになることを防ぎ、快適な動作を実現します。
4KゲーミングやAI・動画編集を本格的に行うなら、RTX 4070 Ti SUPERの16GB VRAMは大きな魅力となります。
4070ti superと同等のモデルは?
RTX 4070 Ti SUPERの性能に同等とされるモデルは、主に2つ挙げられます。
1. 前世代のフラッグシップ機 (NVIDIA)
RTX 4070 Ti SUPERは、前世代(RTX 30シリーズ)の最上位モデルであったRTX 3090やRTX 3090 Tiに匹敵する、あるいはそれを超えるゲーム性能を持っています。
これは、アーキテクチャの進化による処理効率の向上と、RTX 30シリーズにはないDLSS 3(フレーム生成)という強力なアップスケーリング技術の恩恵によるものです。DLSS 3対応ゲームであれば、RTX 3090 Tiを明確に上回るフレームレートを出すことが可能です。
2. 現世代のライバル機 (AMD)
AMDのラインナップでは、Radeon RX 7900 XTが直接的な競合モデルとなります。
性能比較の注意点
ただし、性能は一概に比較できません。レイトレーシング(光の反射をリアルに計算する技術)性能や、DLSS(NVIDIAのAI技術)に対応したゲームではRTX 4070 Ti SUPERが有利です。
一方で、純粋な描画性能(ラスタライズ性能)や、FSR(AMDのアップスケーリング技術)に対応したゲームでは、RX 7900 XTが優位になる場面もあります。また、RX 7900 XTはVRAMを20GB搭載しており、特定の高負荷なクリエイティブ作業では有利になる可能性があります。
4070ti superと5070tiをゲーム性能で比較
- 4070Ti Superと5070Tiの消費電力は?
- 5080と4070ti SUPERとの性能差
- 4070ti SUPERと9070XTとの比較
- 4070Ti SUPER搭載BTOパソコンは買うべきか
- 【まとめ】4070ti superと5070tiの比較:どっちを選ぶ
4070Ti Superと5070Tiの消費電力は?
両モデルの消費電力(TDP:熱設計電力)は、RTX 5070 Tiの方が15W高く設定されています。
- GeForce RTX 5070 Ti: 300 W
- GeForce RTX 4070 Ti SUPER: 285 W
RTX 5070 Tiは、新世代アーキテクチャの採用、CUDAコア数の増加、そして超高速なGDDR7メモリの搭載により、RTX 4070 Ti SUPERを平均して10%以上上回る性能を発揮します。データベースによれば、4K解像度ではその差が20%近くになるケースも報告されています。その性能向上の分、消費電力もわずかに増加している形です。
推奨される電源ユニット(PSU)
このTDPの違いに伴い、NVIDIAが推奨するシステム電源の容量も異なります。
- RTX 5070 Ti 搭載PC: 750W以上の電源
- RTX 4070 Ti SUPER 搭載PC: 700W以上の電源
電源選びの注意点
これはあくまでNVIDIAによる最小推奨値です。Core i9やRyzen 9といったハイエンドCPU(TDPが150Wを超えるもの)と組み合わせる場合や、将来的なアップグレードを見越す場合は、さらに100W~150Wほど余裕を持った80PLUS GOLD認証以上の850W級電源を選択することをおすすめします。安定した電力供給は、PC全体のパフォーマンスと寿命に直結します。
5080と4070ti SUPERとの性能差
RTX 5080は、RTX 4070 Ti SUPERとは明確にクラスが異なる、圧倒的な性能を持つ上位モデルです。
RTX 4070 Ti SUPERは「アッパーハイエンド」ですが、RTX 5080は「フラッグシップ(最上位)」クラスに属します。データベースの情報によると、RTX 5080はRTX 5070 Ti(8,960基)をも上回る10,752基のCUDAコアと、さらに高速なメモリ(30.0 Gbps)を搭載しています。
この圧倒的なスペック差により、特に4K解像度での最高設定や、『サイバーパンク2077』のような高負荷のレイトレーシング(パストレーシング)において、RTX 4070 Ti SUPERを圧倒するフレームレートを叩き出します。「4Kで144Hzを安定させたい」といった極めて高い要求に応えられるのがRTX 5080です。
ご予算に一切の妥協がなく、「現行最高峰の4Kゲーミング体験」を求めるのであればRTX 5080が選択肢となります。
ただし、RTX 4070 Ti SUPERとの価格差は非常に大きい(多くの場合2倍近い)ため、多くのユーザーにとっては、まずRTX 5070 Tiとの比較が現実的な検討ラインとなるでしょう。
4070ti SUPERと9070XTとの比較
RTX 4070 Ti SUPERとRadeon RX 9070 XTは、同価格帯で激しく競合するライバル関係にあります。
データベースの情報によると、Radeon RX 9070 XTは特にコストパフォーマンスに優れていると評価されています。実際、RTX 5070 Tiの競合として登場しており、その価格(97,700円~)は、RTX 4070 Ti SUPERの実売価格と近いレンジになります。純粋な描画性能(ラスタライズ性能)においては、RTX 4070 Ti SUPERに匹敵、あるいはゲームタイトルによっては上回る性能を発揮する可能性があります。
どちらを選ぶべきかの判断基準
両者には明確な強みの違いがあります。
RTX 4070 Ti SUPERの強み
- レイトレーシング性能:
光の表現をリアルにするレイトレーシング処理がAMD製GPUより得意です。 - DLSS 3(フレーム生成):
対応ゲームにおいて、AI技術でフレームレートを劇的に向上させることができます。
対応タイトル数も豊富です。 - クリエイティブ性能:
動画編集(NVENC)やAI(CUDA)といった用途で高い互換性と性能を発揮します。
Radeon RX 9070 XTの強み
- コストパフォーマンス:
同等のラスタライズ性能を、より低い価格で実現できる傾向にあります。 - VRAM:
大容量VRAMを搭載し、高解像度テクスチャに強い場合があります。(※モデルによります) - FSR:
DLSSに対抗するAMD独自のアップスケーリング技術(FSR)に対応しています。
レイトレーシングやDLSSを積極的に利用したいか、それとも純粋な描画性能とコストパフォーマンスを重視するかで、選択が変わってきます。
4070Ti SUPER搭載BTOパソコンは買うべきか
RTX 4070 Ti SUPERの性能を最大限に活かしたい場合、搭載BTO(Build to Order)パソコンの購入は非常に賢明な選択です。
なぜなら、RTX 4070 Ti SUPER(TDP 285W)のような高性能グラフィックボードは、強力なCPU、十分なシステムメモリ、そして安定した電力供給が可能な電源ユニット(700W以上推奨)が不可欠だからです。
これらのパーツを個別に選定し、PCケースの冷却性能(エアフロー)や物理的なサイズ(グラボが入るか)まで考慮して自作するのは、知識と時間が必要です。
BTOパソコンを選択するメリット
- 最適なパーツ構成:
メーカーがCPUや電源など、性能のボトルネックが出ない最適な構成を選定済みです。 - 組み立ての手間なし:
完成品として届くため、すぐに使用を開始できます。 - 相性問題の回避:
パーツ同士の相性問題を心配する必要がありません。 - PC全体の製品保証:
万が一トラブルがあっても、PC全体としてメーカーの保証を受けられます。
購入タイミングの注意点
ただし、最近では新世代のRTX 5070 Ti搭載BTOパソコンも販売が開始されています。
今からRTX 4070 Ti SUPER搭載BTOを選ぶ最大の理由は、「新モデル登場による価格改定」です。旧モデルとなったことで、BTOメーカー各社が在庫処分やセール対象とし、非常にコストパフォーマンスが高い価格設定になっている可能性があります。
RTX 5070 Ti搭載モデルとの価格差をしっかり比較し、その価格差が性能差(平均10~15%)に見合うかを検討することが、賢い買い物の鍵となります。
【まとめ】4070ti superと5070tiの比較:どっちを選ぶ
RTX 4070 Ti SUPERとRTX 5070 Ti、どちらのモデルを選ぶべきか。これまでの情報を基に、最終的な判断基準となるポイントをリストアップします。ご自身の予算と求める性能を照らし合わせて、最適な一枚を見つけてください。
- RTX 5070 Tiは新世代のBlackwellアーキテクチャを採用
- RTX 4070 Ti SUPERは前世代のAda Lovelaceアーキテクチャ
- VRAM容量は両モデルとも16GBで共通
- RTX 5070 Tiは超高速なGDDR7メモリを搭載
- RTX 4070 Ti SUPERはGDDR6Xメモリ
- メモリ帯域幅はRTX 5070 Tiが896.0 GB/sと圧倒(4070TiSは672.3 GB/s)
- CUDAコア数はRTX 5070 Tiが約6%多い(8960基 vs 8448基)
- 総合的なゲーム性能はRTX 5070 Tiが平均10%から15%程度高速
- データベースによると4K解像度ではRTX 5070 Tiが20%近く高速になる場合も
- 消費電力(TDP)はRTX 5070 Tiが300Wで15W高い
- 推奨電源容量はRTX 5070 Tiが750W、RTX 4070 Ti SUPERが700W
- RTX 5070 Tiは最新のDLSS 4とMFG(マルチフレーム生成)に対応
- RTX 4070 Ti SUPERはDLSS 3(フレーム生成)に対応
- RTX 5070 Tiは最新のPCIe 5.0インターフェースに対応
- RTX 4070 Ti SUPERはPCIe 4.0に対応
- RTX 5070 TiはDisplayPort 2.1bとHDMI 2.1bに対応し、将来の超高解像度モニターにも備える
- RTX 4070 Ti SUPERはDisplayPort 1.4aとHDMI 2.1aに対応
- 発売価格はRTX 5070 Tiの方が高価に設定されている
- RTX 4070 Ti SUPERは新モデル登場により価格が下落し、コストパフォーマンスが向上
- 絶対的な性能と将来性(DLSS 4, DP2.1b)を求めるならRTX 5070 Tiが最適
- 価格と性能のバランスを重視し、WQHD~4Kを高い水準で楽しみたいならRTX 4070 Ti SUPER
- AI画像生成や動画編集でも、メモリ帯域幅の広いRTX 5070 Tiが有利になる場面が多い
- BTOパソコンで購入する場合、両モデルの価格差を必ず確認する