「090 080 違い」について調べているあなたは、携帯電話の番号に関する様々な疑問をお持ちではないでしょうか。
例えば、080と090の番号はどちらが先ですか?という疑問や、090と080の年代は?といった歴史に関する純粋な興味があるかもしれません。
また、インターネット上でささやかれる「携帯番号 090 レア」という噂の真偽や、逆に「携帯 080 ヤバい」「電話番号 080 可哀想」といったネガティブな印象がなぜ語られるのか、その背景を知りたいと思っている方も多いでしょう。
電話番号 090 080 の違いだけでなく、最近よく見る070と090と080の違いは何ですか?という、携帯番号全体の体系に関する疑問も解決したいところです。
中には、080の電話は怪しいですか?という実用的な不安や、090から始まる 迷惑電話 が多いのではないかという心配、あるいは「090 どこの国 の番号?」といった基本的な疑問や、もし080と090 間違えた 場合の対処法を探している方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、それら全ての疑問や不安を解消するため、携帯電話番号がどのように割り当てられてきたのかという歴史的背景、各番号が持つイメージの真相、そして番号リソースの将来について、専門的な視点から詳しく解説していきます。
- 090・080・070が割り当てられた歴史的な順序と背景
- 「090がレア」と言われる理由と現在の取得可能性の実態
- 番号に関するネガティブな噂(迷惑電話・怪しい・ヤバい)の背景
- 番号不足に対応する「060」導入の検討状況など最新情報
本記事の内容
090と080の違いと番号の歴史
- 070と090と080の違いは?
- 080と090はどちらが先?年代は?
- 携帯番号で090はレア?
- 電話番号090と080の割当
- 090はどこの国の番号か
070と090と080の違いは?
携帯電話番号の「090」「080」「070」における最も大きな違いは、「携帯電話・PHS用として利用が開始された時期」です。これらは番号の需要逼迫に伴い、順次追加されてきた歴史的経緯による分類に過ぎません。
現在では、これらの番号の間に機能的な違いや、特定の携帯キャリア(ドコモ、au、ソフトバンクなど)専用といった区別は一切ありません。通話品質やデータ通信速度、利用できるプランやサービスが番号によって変わることはありません。
それぞれの番号が割り当てられた主な経緯は以下の通りです。
| 番号 | 主な経緯と特徴 | 
|---|---|
| 090 | 1999年に携帯電話番号が10桁から11桁に変更された際、携帯電話用として割り当てが開始されました。それ以前の10桁番号(010, 030など)からの移行先ともなり、最も歴史が古い番号帯です。 | 
| 080 | 携帯電話利用者のさらなる爆発的な増加により「090」の空きが逼迫したため、2002年から携帯電話用として追加されました。 | 
| 070 | 元々はPHS(簡易型携帯電話)専用の番号帯(070-5, 070-6など)でした。しかし、携帯電話の番号不足対策として2013年から携帯電話にも開放され、さらに2014年には携帯電話とPHS間のMNP(番号ポータビリティ)も可能になりました。現在はPHSサービスが終了したため、携帯電話用として利用されています。 | 
このように、単純に利用が始まった順番が異なるだけで、番号自体に優劣や機能差は存在しないのです。
また、現在はMNP(モバイルナンバーポータビリティ)制度が普及しているため、利用者が電話番号を変えずにキャリアを自由に乗り換えることができます。
そのため、「090だからドコモ」「080だからau」といったように、番号の先頭3桁だけで契約しているキャリアを特定することも不可能になっています。
080と090はどちらが先?年代は?
結論から申し上げると、「090」のほうが「080」よりも先に、現在私たちが使う11桁の携帯電話番号として使われ始めました。
「090と080の年代は?」という疑問について、その歴史を詳しく見ていきましょう。
日本初の携帯電話(自動車電話)サービスは1979年に始まり、当初は「030」などで始まる10桁の番号が使われていました。
その後、携帯電話の小型化や料金の低価格化に伴い利用者が急増し、1990年代後半には番号の枯渇が目前に迫りました。

この問題を解決するための重要な転換点が、1999年1月の「電話番号11桁化」です。
この時、既存の10桁の携帯電話番号(例:「030-xxx-xxxx」)を持っていた利用者は、全員が「090」で始まる11桁の番号(例:「090-3xxx-xxxx」)へと自動的に移行・統一されました。
これが、携帯電話番号としての「090」の本格的なスタートとなります。
しかし、その後もiモードの登場などによるインターネット接続の普及で携帯電話の契約数は爆発的に増え続け、ついに「090」だけでは番号が足りなくなりました。
そこで、総務省は新たな番号帯を開放することを決定し、2002年3月から「080」で始まる番号帯が追加されました。
したがって、年代で言うと以下のようになります。
- 090:1999年1月~ (11桁化と同時に開始)
- 080:2002年3月~ (090枯渇対策として追加)
「090」のほうが、「080」よりも約3年早くから携帯電話番号として本格的に使用されている、ということになります。
携帯番号の090はレア?
現在において「090」で始まる番号は「比較的レア(希少)」であると言えます。
その最大の理由は、090番号が最も古くから使われている番号帯であり、新規契約者向けに発行できる空き番号が、総務省の管理上ほぼ枯渇状態にあるためです。
総務省の情報によれば、2017年の時点で既に「090」と「080」で始まる番号の空きはほぼ無くなっていました。
(参照:総務省ホームページ「情報通信審議会 電気通信事業政策部会(第60回)配付資料」)
現在、携帯電話を新規で契約する際に割り当てられる番号は、残りに比較的余裕があるとされる「070」や、一部の「080」が中心となっています。
そのため、今「090」番号を使っている人は、以下のどちらかのケースがほとんどです。
- 1999年の11桁化、あるいは2000年代初頭から携帯電話を契約し、MNPなどを活用しながら番号を変えずに継続利用している長期ユーザー
- 過去に解約された「090」番号が、一定期間を経て再利用(リサイクル)され、それを新規契約や番号変更の際に偶然割り当てられたユーザー
「090=おじさん」の噂と希少価値
上記のような背景から、SNSなどでは「090番号を使っているのは“おじさん”世代だ」といった話題が出ることがあります。
これは、090番号が古い時期に割り当てられたものであり、それを長期利用している人が多いという事実に由来するイメージです。特に近年はLINE交換がメインとなり、携帯番号を交換する機会が減った若者世代から見ると、090番号に馴染みが薄いという側面もあるようです。
もちろん、番号の再利用で若い世代が090を取得することもあるため、番号だけで年齢を判断することはできません。
一方で、その古さや入手のしにくさから、職場内などでは「逆に090番号がうらやましい」「090が欲しい」といった声もあり、一種の希少価値として認識されている側面もあるようです。
090と080といった電話番号の割当
「090」や「080」といった携帯電話番号の割り当ては、国(総務省)が一元的に管理しています。
電波と同様に、電話番号も国民の共有財産であり、限りある資源です。
そのため、総務省が定める「電気通信番号計画(総務省告示)」に基づき、各携帯電話キャリア(電気通信事業者)に対して番号帯のブロック(例:「090-12XX-XXXX」など)を指定(割り当て)しています。
キャリア各社は、総務省から指定された番号帯の中から、新規契約を結ぶ利用者に番号を払い出していく、という仕組みです。

電話番号は「再利用(リサイクル)」されます
利用者が解約した電話番号は、永久に使えなくなるわけではありません。
間違い電話や前の契約者宛ての連絡を防ぐため、携帯キャリア各社が一定の休止期間(解約保留期間)を設けた後、新しい契約者向けに再利用します。この休止期間は法律で厳密に決まっているわけではなく、各社の判断で適切な期間が設定されています。
このため、新しく取得した番号であっても、前の所有者宛ての電話やSMSが届いてしまう可能性はゼロではないのです。
これは090、080、070のどの番号であっても同様に起こり得ます。
ちなみに、090/080/070の番号枯渇に備え、総務省は「060」を携帯電話用に解放することを検討しています。ただし、「060」の一部(060-0)は現在もFMC(企業の内線電話としても使える携帯電話)サービスで使われており、また現行番号帯もまだ余裕があるとの試算から、導入は一旦見送られています。
090はどこの国の番号か
結論として、「090」は特定の国を示す「国番号」ではありません。
これは、日本国内で携帯電話サービスを識別するために使われる番号(事業者識別番号)の一部です。
電話番号の先頭にある「0」(国内プレフィックスと呼ばれます)は、「これから国内通話をします」という合図であり、国際電話や短縮ダイヤル(110番など)ではないことを示しています。
それに続く「90」(または80, 70)が携帯電話サービスを示す識別番号となっているのです。
時々、「010」が日本から海外へ電話をかける際の番号(国際プレフィックス)であることと混同し、「090」もどこかの国番号ではないか、と考える方がいらっしゃるようです。
しかし、090はあくまで日本国内用の番号です。
ちなみに、日本の国番号は「81」です。この国番号は、ITU(国際電気通信連合)という国連の専門機関によって世界共通のルールとして定められています。
海外から日本の「090」にかける方法
もし海外から日本の「090-1234-5678」という番号に電話をかける場合は、日本の国番号「81」を使い、国内プレフィックスである先頭の「0」を省略してダイヤルする必要があります。
例: +81-90-1234-5678
(「+」の部分は、その国で国際電話をかける際に必要な国際アクセス番号(アメリカなら011など)に置き換えます。スマートフォンの場合は「0」を長押しして「+」を表示させるのが便利です)

090と080の違いと番号の印象
- 080の電話は怪しいのか?
- 携帯080がヤバいと言われる理由
- 電話番号080は可哀想?
- 090から始まる迷惑電話のリスク
- 080と090を間違えた時の対処
- 090 080 違いのまとめ
080の電話は怪しいのか?
いいえ、「080」で始まる電話番号自体が怪しいということは一切ありません。
「080」は2002年から携帯電話用に使用されている、総務省が指定した正規の番号です。
前述の通り、これは「090」の番号が不足したために正規の手続きで追加されたものであり、090と機能や信頼性において何ら変わりはありません。
現在では新規契約時に「080」や「070」が割り当てられることが一般的であり、日本の携帯電話番号の大多数を占める、ごく普通の番号です。
もし「080は怪しい」と感じる方がいるとすれば、以下のような理由が考えられます。
- イメージの混同:
 営業電話などで多用されるイメージがある「050」(IP電話)と、番号の形が似ているため混同している。
- 過去の印象:
 「090」が主流だった時代に、後から出てきた「080」に馴染みが薄かった頃の古いイメージが残っている。
- 個人の経験:
 迷惑電話や営業電話を受けた際に、その番号がたまたま「080」だったという個人の経験が強く印象に残っている。
どの番号帯であっても、残念ながら迷惑電話や詐欺に利用されるケースはあります。
番号の先頭3桁が「080だから」という理由だけで「怪しい」と判断することはできません。
重要なのは「知らない番号からの着信には、番号の種類に関わらず注意する」という意識を持つことです。
携帯番号の080がヤバいと言われる理由
「携帯番号の080がヤバい」といった表現は、一部のインターネット掲示板やSNSなどで稀に見られることがありますが、これは明確な根拠のないスラングや都市伝説のようなものです。
このようなネガティブなイメージが生まれた背景として、以下のような可能性が推測されます。
- 「090=古参」の裏返し
 「090」が長期利用者の証でありレア、というイメージが先行した結果、その対比として新しく普及した「080」や「070」を(特に根拠なく)揶揄するような風潮が一部で生まれた可能性です。
- 迷惑電話業者の利用
 迷惑電話や営業電話を行う業者が、番号を取得・解約を繰り返す際、当時は新規取得が容易だった「080」や「070」の番号帯を多く利用していた時期があったかもしれません。
 そうした業者からの着信履歴が「080」ばかりだった、という個人の経験から「080=迷惑電話=ヤバい」という印象が一部で広まった可能性も考えられます。
繰り返しになりますが、番号自体に「ヤバい」要素は全くありません。
090であっても、番号が再利用(リサイクル)された結果、前の所有者が迷惑電話のリストに登録されていて、その電話が引き継がれてしまう可能性はあります。
番号の種類で危険性を判断するのは完全に誤った認識です。

電話番号の080は可哀想?
「電話番号の080が可哀想」というのも、上記の「ヤバい」という噂と同様に、科学的根拠や事実に全く基づかない単なるイメージ(偏見)に過ぎません。
このような非常に特殊な認識は、以下のような誤解や価値観から生じている可能性があります。
- 「090」への過度なプレミアム意識
 「090」が古くからの番号で希少価値がある(レア)という見方から、相対的に後発の「080」や「070」が劣っているかのように感じる、一部の誤った認識です。これは「090がうらやましい」という希少価値の裏返しとも言えます。
- 「070」のPHSイメージとの混同
 「070」は元々PHSの番号であり、一時期は「070=PHS=携帯より安価・簡易」というイメージが強くありました。
 この「携帯電話とは異なる」というイメージが、同じく後発組である「080」にも(誤って)適用され、「090以外は可哀想」といった、非常識なレッテル貼りに繋がったのかもしれません。
電話番号の価値はすべて平等です
090、080、070、どの番号であっても、その価値や機能、社会的信用度は全く同じです。
ビジネスシーンや日常生活において、番号が080であることによって不利益を被ったり、「可哀想」だと思われたりすることは一切ありませんので、安心してください。
090から始まる迷惑電話のリスク
「090」は古くから使われている信頼の証、というポジティブなイメージがある一方で、090番号であっても迷惑電話がかかってくるリスクは当然存在します。
むしろ、見方を変えれば090番号の方がリスクが高いとさえ言える側面もあります。
その理由は、利用期間の長さにあります。
090番号は長期間利用されているケースが多いため、それだけ過去に様々なWebサービスへの登録、懸賞への応募、店舗の会員登録などで電話番号を提供する機会が多かったと考えられます。
その過程で、意図せず名簿業者などに電話番号情報が渡り、迷惑電話や営業電話のリストに含まれてしまっている可能性が、比較的新しい番号(070など)よりも相対的に高いと言えるかもしれません。
また、前述の通り、解約された090番号が再利用(リサイクル)された場合、前の所有者宛ての迷惑電話や、前の所有者の知人からの電話がそのまま引き継がれてしまうケースもあります。これは080でも070でも同様です。
番号に関わらず対策は同じ
結論として、090、080、070のどの番号であっても、迷惑電話のリスクは等しく存在します。
重要なのは番号の種類ではなく、日頃の対策です。
- 見知らぬ番号には出ない:
 知らない番号からの着信には安易に出ず、一度インターネットで番号を検索してみる癖をつける。
- ブロック機能の活用:
 スマートフォンの迷惑電話ブロック機能や、キャリアが提供する着信拒否サービスを積極的に利用する。
- 安易に登録しない:
 信頼性の低いWebサイトやアンケートに電話番号を登録しない。
これらの基本的な対策を講じることが最も重要です。

080と090を間違えた時の対処
電話番号の「080」と「090」を間違えて発信してしまった場合、それは全くの別人、あるいは存在しない番号に電話をかけてしまったことになります。
正しい対処法は、「速やかに電話を切り、正しい番号を確認してかけ直す」ことです。
その際、万が一、間違い電話の相手が電話に出てしまった場合の対応が非常に重要です。
1. 間違い電話の相手が出た場合
相手が電話に出たら、すぐに「番号を間違えました。大変失礼いたしました。」と、はっきりと丁寧に謝罪してください。
相手は見知らぬ番号からの着信に戸惑い、不安を感じているはずです。
ここで無言で電話を切る(いわゆる「ガチャ切り」)行為は、相手にさらなる不安や不快感を与えてしまい、場合によっては「不審な電話」「ワン切り」として通報される可能性もゼロではありません。
2. 留守番電話サービスにつながった場合
相手が出ずに留守番電話サービスのアナウンスが流れた場合は、メッセージなどを残さず、そのまま電話を切って問題ありません。
メッセージを残すと、相手に余計な通知をさせ、聞く手間をかけさせてしまうためです。
絶対にしてはいけないこと:謝罪の「かけ直し」
間違い電話をかけた相手に対して、謝罪のために再度かけ直したり、SMS(ショートメッセージ)を送って「先ほどは失礼しました」などと連絡したりする行為は絶対にやめましょう。
相手にとっては、知らない番号からの連絡が続くことになり、それは謝罪ではなく、さらなる迷惑行為・不審行為となってしまいます。
一度謝罪して切ったら(あるいは留守電で切ったら)、その番号のことは忘れ、正しい番号にかけ直すことだけを考えてください。
090と080の違いのまとめ
この記事で解説した「090」と「080」の違いや、携帯番号に関する様々な疑問点について、要点を以下にリスト形式でまとめます。
- 090と080の最大の違いは「携帯電話用として割り当てが開始された時期」
- 番号による機能や通話品質、社会的信用度といった点での違いは一切ない
- 携帯電話番号として先に使われ始めたのは「090」(1999年1月の11桁化から)
- 「080」は090の枯渇に伴い2002年3月から追加された
- 「070」は元々PHS用だったが、2013年から携帯電話にも開放された
- 「090」は空き番号がほぼ枯渇しており、新規取得は困難なため「レア」とされる
- 現在の新規契約は、比較的余裕のある「070」や「080」が中心
- 「090=おじさん」という噂は、長期利用者が多いため生まれた世代間イメージに過ぎない
- 逆に「090がうらやましい」という希少価値を感じる人もいる
- 番号の割り当ては総務省が管理し、キャリア(事業者)に指定される
- 解約された番号は、一定の休止期間を経て再利用(リサイクル)される
- 「090」は国番号ではなく、日本国内の携帯電話識別番号
- 日本の国番号は「81」で、海外からは先頭の0を除いて発信する
- 「080は怪しい」「ヤバい」「可哀想」といった噂は根拠のない偏見や都市伝説
- 迷惑電話のリスクは090、080、070のどの番号にも等しく存在する
- むしろ長期利用の090は名簿流出のリスクが相対的に高い可能性もある
- 090と080を間違えて発信したら、相手が出た場合は丁寧に謝罪してすぐに切る
- 番号枯渇対策として「060」の導入が検討されているが、現在は見送られている
 
							
											 
                 
                                       
                                       
                                       
                                       
                                       
                                       
                                       
                                       
                                       
                                       
                                       
                                       
                                       
                                       
                                       
                                       
                                       
                                       
                                      