最新ゲームを快適に楽しみたいけれど、グラフィックボード選びで迷っていませんか?
特に「RX7600」に関心を寄せているあなたは、性能と価格のバランス、いわゆるコストパフォーマンスを重視しているのではないでしょうか。
この記事では、AMDのRX7600を中心に、その実力を徹底的に分析します。
数あるグラボ性能比較の中でも、RX7600の立ち位置はどこなのか?
ライバルのGeForceシリーズ、例えばRTX4060とのGPU比較では、どちらがあなたにとって最適なのか?
性能だけでなく、消費電力や推奨電源といった気になる部分まで詳しく解説します。
また、RX7600の上位モデルであるRX7600XT性能比較も行い、「RADEONはやめとけ」という声の真相にも迫ります。
CPU性能比較の重要性や、プロフェッショナル向けのRTX6000は何に使うのかといった周辺知識も網羅。
あなたにぴったりのグラボがきっと見つかることでしょう。

この記事を読むと、次のことがわかります。
- RX7600の基本的な性能と特徴
- RX7600を選ぶメリットとデメリット
- RX7600に適した電源ユニットの選び方
- RX7600とRTX4060の比較、最適なグラボの選び方
本記事の内容
RX7600 性能 比較 !おすすめグラボは?
- どんなGPU?
- メリットとデメリット
- 推奨電源は?
- RTX4060とはどっちが良い?
- GeForceのポイントと選び方
どんなGPU?
RX7600は、AMDが展開するRadeon RX 7000シリーズの一翼を担うグラフィックボードです。
RDNA 3アーキテクチャを採用し、フルHDゲーミングをターゲットに設計されています。
性能と価格のバランスが取れており、比較的手頃な価格で最新ゲームを楽しみたいユーザーにとって、魅力的な選択肢と言えるでしょう。
主な特徴としては、以下の点が挙げられます。
- RDNA 3アーキテクチャ:
AMDの最新世代アーキテクチャにより、前世代と比較してパフォーマンスと電力効率が向上しています。 - フルHDゲーミング:
多くのゲームにおいて、高画質設定で快適なプレイが可能です。 - AMD FidelityFX Super Resolution (FSR):
AMD独自のアップスケーリング技術により、画質を維持しながらフレームレートを向上させることができます。 - AV1エンコード:
最新の動画コーデックであるAV1のハードウェアエンコードに対応し、配信や動画編集などにおいても高いパフォーマンスを発揮します。
RX7600は、コストパフォーマンスを重視しつつ、最新技術を体験したいユーザーにおすすめのGPUです。


メリットとデメリット
RX7600を選択するにあたって、メリットとデメリットを把握しておくことは重要です。
以下に、主なメリットとデメリットをまとめました。
メリット
- コストパフォーマンス:
同程度の性能を持つ他のGPUと比較して、価格が比較的安価です。 - フルHDゲーミング:
多くのゲームにおいて、高画質設定で60fps以上のフレームレートを維持できます。 - FSR対応:
FSRを活用することで、さらに高いフレームレートを実現できます。 - 省電力:
消費電力が比較的低く、電源ユニットへの負担を抑えることができます。 - AV1エンコード:
最新コーデックに対応し、動画編集や配信で力を発揮します。
デメリット
- レイトレーシング性能:
NVIDIAのRTXシリーズと比較して、レイトレーシング性能は劣ります。 - WQHD以上の解像度:
フルHDをターゲットとしているため、WQHD以上の解像度ではパフォーマンスが低下する場合があります。 - FSR対応ゲーム:
DLSSに比べ対応ゲーム数が少ないです。
RX7600は、フルHDゲーミングにおいて優れたコストパフォーマンスを発揮しますが、レイトレーシング性能や高解像度でのゲーミングを重視する場合は、他のGPUも検討する必要があるでしょう。


推奨電源は?
RX7600の推奨電源容量は、AMDの公式発表では550Wとなっています。
しかし、これはあくまで目安であり、実際の電源容量は、使用するPCの構成によって異なります。
CPU、マザーボード、メモリ、ストレージなど、他のパーツの消費電力も考慮する必要があります。
また、電源ユニットの品質も重要です。
低品質な電源ユニットは、十分な電力を供給できないだけでなく、PC全体の故障の原因となる可能性もあります。
余裕を持った電源容量を選ぶことで、PCの安定性を高めることができます。
一般的には、RX7600を使用する場合は、650W以上の電源ユニットを選ぶことが推奨されます。
特に、CPUに高性能なモデルを使用する場合や、複数のストレージを搭載する場合は、より大きな電源容量が必要となる場合があります。
電源ユニットを選ぶ際は、80PLUS認証を取得している製品を選ぶようにしましょう。
80PLUS認証は、電源ユニットの電力変換効率を示すもので、認証レベルが高いほど、電力効率が良いことを意味します。
電力効率の良い電源ユニットは、消費電力を抑えるだけでなく、発熱も抑えることができます。


RTX4060とはどっちが良い?
RTX4060とRX7600は、どちらもミドルレンジのグラフィックボードとして人気があります。
どちらを選ぶべきかは、ユーザーのプレイスタイルや重視するポイントによって異なります。
以下に、それぞれのGPUの特徴を比較しました。
項目 | RTX4060 | RX7600 |
---|---|---|
アーキテクチャ | Ada Lovelace | RDNA 3 |
レイトレーシング性能 | 高い | 比較的低い |
DLSS/FSR | DLSS対応 | FSR対応 |
消費電力 | 低い | 比較的低い |
価格 | 比較的高価 | 比較的安価 |
おすすめのユーザー | レイトレーシングを多用する ゲームをプレイするユーザー DLSSを活用して高画質・ 高フレームレートで ゲームを楽しみたいユーザー | コストパフォーマンスを 重視するユーザー FSR対応ゲームを プレイするユーザー 動画編集・配信など、 AV1エンコードを 活用したいユーザー |

RTX4060は、レイトレーシング性能とDLSSに優れており、より高品質な映像でゲームを楽しみたいユーザーにおすすめです。
一方で、RX7600は、コストパフォーマンスに優れており、手頃な価格でフルHDゲーミングを楽しみたいユーザーにおすすめです。
どちらを選ぶか迷った場合は、自分がプレイするゲームのタイトルや、重視するポイントを考慮して判断すると良いでしょう。


GeForceのポイントと選び方
GeForceシリーズは、NVIDIAが展開するグラフィックボードのブランドです。
幅広いラインナップがあり、エントリーモデルからハイエンドモデルまで、様々なニーズに対応しています。
GeForceシリーズを選ぶ際は、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
- 予算:
グラフィックボードの価格は、性能によって大きく異なります。予算に合わせて、最適なモデルを選びましょう。 - 使用目的:
ゲーム、動画編集、3Dモデリングなど、使用目的に合わせて必要な性能を考慮しましょう。 - 解像度:
プレイするゲームの解像度に合わせて、必要なグラフィックメモリ容量を選びましょう。 - 最新技術:
DLSSやレイトレーシングなど、最新技術に対応しているモデルを選ぶことで、より快適なゲーム体験を得られます。
以下に、GeForceシリーズの主なモデルと、それぞれの特徴をまとめました。
モデル | 特徴 | おすすめのユーザー |
---|---|---|
RTX 4090 | 圧倒的な性能を持ち、 4Kゲーミングや プロフェッショナル用途にも対応 | 最高画質・最高フレームレートで ゲームを楽しみたいユーザー プロフェッショナル用途で 高性能なGPUを必要とするユーザー |
RTX 4080/4070 Ti | ハイエンドモデルであり、 4Kゲーミングにも対応 | 高画質・高フレームレートで ゲームを楽しみたいユーザー |
RTX 4070/4060 Ti | ミドルレンジモデルであり、 WQHDゲーミングに最適 | WQHDでゲームを楽しみたいユーザー |
RTX 4060 | エントリーモデルであり、 フルHDゲーミングに最適 | フルHDでゲームを楽しみたいユーザー |
GTX 1660 SUPER | 比較的旧世代のGPUであり、 低価格でゲームを 楽しみたいユーザー向け | とにかく安くPCゲームを始めたいユーザー 最新ゲームではなく、 比較的古いゲームをプレイするユーザー |
GeForceシリーズは、幅広い選択肢があり、ユーザーのニーズに合わせて最適なモデルを選ぶことができます。
上記を参考に、自分にぴったりのグラフィックボードを見つけてください。


RX7600 性能 比較 とグラボ選びのポイント
- グラボの用途別おすすめ
- RX7600XTのポイントと注意点
- グラボ比較:コスパ最強はどれ?
- CPUの性能比較も重要
- RADEONはやめとけ?
- RTX6000は何に使うの?
グラボの用途別おすすめ
グラフィックボード選びは、用途によって最適な選択肢が大きく異なります。
ゲーム、動画編集、3Dモデリングなど、それぞれの用途に合わせた性能を持つグラボを選ぶことで、より快適なPC環境を実現できます。
以下に、用途別におすすめのグラボをまとめました。
ゲーミング
用途 | おすすめグラボ | 特徴 |
---|---|---|
フルHDゲーミング | GeForce RTX 4060 Radeon RX 7600 | コストパフォーマンスに優れ、 多くのゲームを高画質で快適にプレイ可能。 |
WQHDゲーミング | GeForce RTX 4070 Radeon RX 6700 XT | 高解像度でのゲームプレイに対応。 より精細な映像でゲームを楽しめます。 |
4Kゲーミング | GeForce RTX 4080 GeForce RTX 4090 | 最高画質でのゲームプレイに対応。 レイトレーシングなどの最新技術も快適に楽しめます。 |
eスポーツ | GeForce RTX 3060 Radeon RX 6600 | 高リフレッシュレートモニターとの組み合わせで、 滑らかな映像でゲームを楽しめます。 応答速度も重要です。 |
動画編集
用途 | おすすめグラボ | 特徴 |
---|---|---|
フルHD動画編集 | GeForce RTX 3060, Radeon RX 6600 | 比較的安価で、 フルHD動画編集に必要な性能を備えています。 |
4K動画編集 | GeForce RTX 3070, Radeon RX 6700 XT | 高解像度での動画編集に対応。 エンコード時間の短縮や、 より複雑なエフェクト処理もスムーズに行えます。 |
8K動画編集 | GeForce RTX 3080, GeForce RTX 3090 | 最高画質での動画編集に対応。 大量のメモリを搭載し、 より複雑なプロジェクトにも対応できます。 |
3Dモデリング
用途 | おすすめグラボ | 特徴 |
---|---|---|
初心者向け3Dモデリング | GeForce RTX 3060, Radeon RX 6600 | 比較的安価で、 3Dモデリングに必要な性能を備えています。 |
プロ向け3Dモデリング | GeForce RTX 3080, GeForce RTX 3090 NVIDIA RTX Aシリーズ | 高性能なGPUと大量のメモリを搭載し、 複雑なモデルの作成や、 リアルタイムレンダリングに対応します。 NVIDIA RTX Aシリーズは、 プロ向けの認証を受けており、 安定性も高くなっています。 |
上記はあくまで一例であり、予算や使用するソフトウェアによって最適なグラボは異なります。
RX7600XTのポイントと注意点
RX7600XTは、RX7600を強化したモデルであり、より高い性能を求めるユーザーにおすすめです。
RX7600XTは、ビデオメモリが16GBに増量されている点が特徴です。
しかし、RX7600XTを選ぶ際には、いくつかの注意点があります。
- 価格:
RX7600と比較して、価格が高くなっています。
コストパフォーマンスを重視する場合は、RX7600も検討しましょう。 - 消費電力:
RX7600と比較して、消費電力が増加しています。
電源ユニットの容量を確認しましょう。 - 性能差:
RX7600XTは、RX7600と比較して確かに性能は向上していますが、価格差ほどの性能差はないという意見もあります。

RX7600XTは、WQHDゲーミングや、より高い画質設定でゲームを楽しみたいユーザーにおすすめです。
しかし、上記の注意点を考慮し、自分のニーズに合ったグラボを選ぶようにしましょう。
項目 | RX7600 | RX7600XT |
---|---|---|
ビデオメモリ | 8GB | 16GB |
消費電力 | 165W | 190W |
想定売価 | 3万円後半~4万円台 | 5万円後半~6万円台 |
おすすめのユーザー | コストパフォーマンスを 重視するユーザー フルHDゲーミングを メインとするユーザー | WQHDゲーミングを検討しているユーザー ビデオメモリを多く消費するゲームを プレイするユーザー |


グラボ比較:コスパ最強はどれ?
コストパフォーマンスに優れたグラボを選ぶことは、賢いPC環境構築の第一歩です。
価格と性能のバランスが良いグラボを選ぶことで、予算を抑えつつ、快適なゲームプレイや作業を実現できます。
以下に、コストパフォーマンスに優れたおすすめのグラボをまとめました。
モデル | 特徴 | おすすめのユーザー |
---|---|---|
Radeon RX 6600 | 現在の新品価格は2万円台前半と 非常に安く、フルHD環境であれば 十分な性能を発揮。 | とにかく予算を抑えたいユーザー 中古品でも構わないユーザー |
Radeon RX 6650XT | Radeon RX 6600よりも若干性能が高く、 中古市場では2万円台後半で 購入できる場合もあり、 コストパフォーマンスに優れています。 | 中古品でも構わないユーザー 多少グラフィック性能を 上げたいユーザー |
Radeon RX 7600 | フルHD環境であれば、 多くのゲームを高画質で 快適にプレイできます。 FSRを活用することで、 さらに高いフレームレートを 実現できます。 | フルHD環境でゲームを 楽しみたいユーザー FSRに対応したゲームを プレイするユーザー |
GeForce RTX 3060 | DLSSに対応しており、 対応ゲームでは 高画質・高フレームレートで ゲームを楽しめます。 中古市場では3万円台後半から 4万円台で購入できる場合が あります。 | DLSSに対応したゲームを プレイするユーザー 中古品でも構わないユーザー |
上記のグラボは、いずれもコストパフォーマンスに優れており、価格以上の価値を提供してくれます。
自分の予算や使用目的に合わせて、最適なグラボを選びましょう。

CPUの性能比較も重要
グラフィックボードの性能を最大限に引き出すためには、CPUの選択も非常に重要です。
グラボとCPUの性能バランスが悪いと、グラボの性能を十分に発揮できないボトルネックが発生する可能性があります。
特に、高性能なグラボを使用する場合は、CPUもそれに見合った性能を持つモデルを選ぶようにしましょう。
以下に、グラボの性能に合わせておすすめのCPUをまとめました。
グラボの性能 | おすすめのCPU |
---|---|
エントリーモデル | Intel Core i3 AMD Ryzen 3 |
ミドルレンジモデル | Intel Core i5, AMD Ryzen 5 |
ハイエンドモデル | Intel Core i7 Intel Core i9 AMD Ryzen 7 AMD Ryzen 9 |

CPUを選ぶ際は、コア数、スレッド数、クロック数などを考慮しましょう。
ゲームをプレイする場合は、シングルコア性能が高いCPUを選ぶことが重要です。
動画編集や3Dモデリングなど、複数のコアを必要とする作業を行う場合は、マルチコア性能が高いCPUを選ぶことが重要です。
CPUとグラボの性能バランスを考慮することで、より快適なPC環境を実現できます。






RADEONはやめとけ?
RADEONは、かつて「ドライバが不安定」「ゲームとの相性が悪い」といったイメージがありましたが、近年は改善が進み、そのような問題はほとんど解消されています。
しかし、RADEONには、性能以外の部分で注意すべき点もあります。
- ブランドイメージ:
NVIDIAと比較して、ブランドイメージが低いという意見があります。 - 情報:
NVIDIAと比較して、RADEONに関する情報は少ない傾向にあります。 - 対応:
NVIDIAと比較して、一部のゲームやソフトウェアで、RADEONへの最適化が遅れる場合があります。
これらの点は、性能には直接関係ありませんが、グラボを選ぶ際に考慮すべき要素と言えるでしょう。
現在では、これらの問題は改善されつつあり、RADEONも十分に魅力的な選択肢となっています。

RTX6000は何に使うの?
RTX 6000は、NVIDIAが展開するプロフェッショナル向けのグラフィックボードです。
GeForceシリーズとは異なり、主に、3Dレンダリング、AI開発、データサイエンスなどの分野で使用されます。
RTX 6000は、GeForceシリーズと比較して、以下の特徴があります。
- 高い性能:
大量のメモリと強力なGPUを搭載し、複雑な処理を高速に行えます。 - 高い安定性:
プロフェッショナル用途での使用を想定しており、長時間の連続稼働でも安定した動作を実現します。 - プロ向け:
ソフトウェアとの互換性が高く、プロフェッショナルなワークフローに最適化されています。 - 高価格:
個人向け製品と比較して、価格が非常に高額です。
RTX 6000は、個人ユーザーがゲームをプレイするために購入するものではありません。
主に、企業や研究機関などで、専門的な作業を行うために使用されます。
具体的な用途としては、以下のようなものが挙げられます。
- 映画制作:
3Dレンダリング、VFX制作など - 建築設計:
CADデータの表示、リアルタイムレンダリングなど - 自動車設計:
3Dモデルの作成、シミュレーションなど - 医療:
CTスキャン、MRIデータの解析など - AI開発:
ディープラーニングの学習、推論など
RTX 6000は、プロフェッショナルのための特別なグラフィックボードです。


RX7600 性能 比較 からわかるグラボ選びの要点
次のように記事の内容をまとめました。
- RX7600はAMDのRadeon RX 7000シリーズのフルHDゲーミング向けGPUである
- RDNA 3アーキテクチャにより前世代より性能と電力効率が向上している
- コストパフォーマンスが良い点が魅力である
- FSRによりフレームレート向上が可能である
- 最新のAV1エンコードに対応している
- レイトレーシング性能はRTXシリーズに劣る
- WQHD以上の解像度では性能が低下する場合がある
- 推奨電源容量は550Wだが、システム構成により650W以上が推奨される
- RTX4060と比較してレイトレーシング性能は低いが、価格が安くコスパに優れる
- GeForceシリーズは幅広いラインナップがあり、予算と用途に合わせて選択可能である
- ゲーム用途ではフルHD、WQHD、4Kで推奨グラボが変わる
- 動画編集用途でもフルHD、4K、8Kで推奨グラボが変わる
- RX7600XTはビデオメモリが16GBに増量されている
- CPUとの性能バランスも重要である
- プロ向けのNVIDIA RTX Aシリーズは、3DレンダリングやAI開発に使用される